

この記事は、7月19日に公開されたArk InvestmentのWebinar内容を翻訳し、まとめたものです。
ご参考にして頂ければ嬉しいです。
デフレーション
デフレーションは3種類がある
- 技術革新による費用の減少で発生=良いデフレーション
- 短期的に株主を喜ばすために企業がレバレッジをかけることで発生=悪いデフレーション
- 周期的なデフレーション
耐久消費財の消費からサービスの消費へ移動が起きる。
木材の価格が急落し、銅の価格も急落。
深刻な在庫負担の可能性がある。
雇用指数は、詳細に見ると良くない。
勤務日数は減少傾向で、建設労働者雇用は3ヶ月連続下落し、JOLT求人も相当悪い。
デフレーションのプレッシャーから、GDP成長率が低く出ると予測。
人々はテック産業が好調なのにGDP成長率が低いことに驚くようになると考える。
成長株VS.バリュー株
2月の中旬から5月の中旬まで、成長株からのバリュー株へのローテーションが発生し、ダメージを受けた。
そしてある程度回復した。
現在は成長株とバリュー株は拮抗。
2021年末から2022年にかけてデフレーションが起き、成長株が勝利する。

私のポートフォリオは、元に戻るのに5ヶ月かかりました。
中国テック企業
中国のテック企業には、リバリュエーションがあると予測する。
ANTグルーブへの牽制、DiDi問題で、中国で成功するインセンティブが落ちた。
中国政府は、企業が大きな権力を持つことを望まない。
バリエーションのリセットがあると予想する。
巨大企業が国家安保の問題でグローバル市場に進出できなければ、リバリュエーションが起きる。

国益より、政権維持が優先のような印象を受けました。
マーケットにおける脅威
今後半年〜1年の最大の変数は原油の価格である。
2006年〜2008年に原油価格が60ドルから180ドルに上がった際は、大きな影響があった。
77ドルを超えると需要に影響があると思うが、サウジアラビアもそれを知っているので、価格を調整すると予想している。
原油にロングポジションは持っていない。
長期的には電気自動車が原油価格を抑えると予想する。
イーサリアム(Ethereum)に関して
イーサリアム(Ethereum)はスマートコントラクトのプラットフォームになるという立場に変化はない。
スマートコントラクトに供給されたイーサリアムの量が、一般に取引されたイーサリアムの量の2倍から3倍である。これはスマートコントラクトに対する高い需要を表す。
NFTの取引量は史上最大級で、8月にEIP-1559が導入されると生産性が更に増大すると予想する。
所感

2月の成長株下落中も、ローテーションが起きることは良いことで、特定のセクターだけが過剰に上昇し、バブルになることを防ぐと言っていましたが、立場は変わっていないようです。
私は成長株への追加投入はせず、S&P500連動投資信託への積立のみ継続するつもりです。
Ark InvestmentのWebinarは非常に参考になるので、気になる方は、下記ページに行ってみてください。
https://ark-invest.com/webinars/