娘たちの習い事の後、日本大通りのギャルリーパリの前を歩いているとある看板を発見し、入ってみることにしました。
ドアを開けるとそこには素敵な世界がありました。
作者は松山修平さん。いつもはイタリアに在住されています。20代で渡伊。それからイタリアで活躍されています。娘たちがドアを開けて入ると、とても優しい笑顔で迎えてくださったことが印象に残っています。
娘たちは松山さんの作品に興味津々でした。「イルカみたい」「これは閉じ込められているみたい」「青がきれい」と娘たちが感じるままに感想を言いながら作品を鑑賞していました。
私が好きな作品はこちら。双子の育児をしていて本当に大変すぎる時もありますが、もちろん幸せなときもたくさんあって、その「幸せ」と感じる時の私の心の中はまさにこんな感じだな〜と思いました。
ベニア板に石膏、木や布を貼り付け水彩で色を塗る松山さんの技法で立体的で光の当たり方で違った表情をするような作品でした。
イタリアの病院にある霊安室の壁画の作品を写真で見せていただきました。故人、見送る人の悲しみが癒えるような作品でした。死を悲観論でとらえるのでなく、死後の世界もこのように美しい場所と感じる事ができれば穏やかな気持ちで向かい、また見送ることができるのかなと私は感じました。
日本大通りから山下公園を通って帰る途中、日が沈む空や夕日が照らす海を見ていると、松山さんの作品の美しさを思い出しました。ふと空を見上げるとこんなに美しい光景があるんだな…と。忙しい日常で忘れかけていましたが、松山さんの作品を鑑賞して、忙しい時、悩んだりした時は立ち止まって空を見上げてみようと心の余裕を持てるような気がしました。娘たちは観賞後「きれいだった」「明日、絵を描いてみる!」と創作意欲が湧いている様子でした。また、来年の夏も楽しみにしています!素晴らしい作品をありがとうございました。